今回は、引っ越しに際しての断捨離の失敗談を紹介します。
こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法(改訂版)』(近藤麻理恵著 河出書房新社)でも紹介されているやってはいけない点ですので、参考にしていただければ幸いです。
- 大阪在住アラフィフ女性
- 公認会計士歴20数年、がん患者歴約10年
- ミニマリストを目指して1年ほど経ちました
- ミニマル思考、ミニマル生活でストレスフリーになったせいか、がんの進行も緩やかに
- 2021年末ブログデビューしました。
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私の失敗
今回の引っ越しにあたって、私は荷物の半分以上を実家に送りました。
その理由の1つ目は今回の引っ越しが実験であることです。
前の記事でも説明していた通り、急に57㎡→20㎡に引っ越すことにしたのは、自分の部屋の狭さに対する耐性を試すためであり、一旦狭い部屋に引っ越すことで断捨離を促進するためでした。
しかし、耐えられなかった時の保険として、実家をトランクルーム代わりにし、会社の資料や当面使わない在庫などを運び込んでいました。
2つ目は、実家の母が処分しようと思っていたものを「もったいないから自分が使う」と言って引き取ろうとしたためです。
具体的には、介護用電動ベッドとダイニングテーブルセットです。
どちらもとても重量のあるもので、特にベッドはマットレスも併せれば100キロを超えます。
処分するにも費用がかかるため、使うならばと、引っ越し費用にベッドの解体組み立て費用を負担して実家に送りました。
悲劇が起こった
悲劇は引っ越して数日後に起こりました。
両親は引っ越し当日にベッドの下に下敷きを敷こうとしてベッドを持ち上げ、そのせいで父は背骨を圧迫骨折してしまいました。
3ヶ月コルセットをして安静だそうです。
ベッドの処分を面倒だと思った私と、ベッド購入費用がもったいないと思った母でしたが、それと引き換えに父の骨折による長い治療期間と、その後の後遺症が残るかもしれないリスクを負ってしまったのです。
こんまりさんの教え
こんまりさん(近藤麻理恵さん)は著書『人生がときめく片づけの魔法』のなかで今回の失敗につながる教訓を説かれています。
- 捨てるモノを家族に見せてはいけない
- 自分がいらないものを家族にあげるのはやめる
の2点です。
1点目について、こんまりさんは断捨離においてゴミを出す際に気をつけるべきこととして
「母親という名の、愛ある不用品回収業者」の存在をあげています。
母親にもったいないと思わせること自体が罪なことです。
母親の反対を押し切って捨ててしまっても勿体無いという気持ちを持たせることになるし、母親の反対に絆されて捨てるのを止めると自分か母親が不用品に埋もれた生活をしてしまうことになるからです。
2点目の「自分がいらないものをあげる」行為は、相手のモノを増やすことを良かれと思ってのことだったとしても、結果としてそのモノはお気に入りにならずにタンスの肥やしになってしまうことが多いと言います。
それはおそらく、相手が新しいものを手に入れるときのワクワク感を奪っているからだと思います。
このようにして手に入れたモノは所有による満足感が低いにもかかわらず、生活を圧迫します。
挙句のはてに、今回は手に負えないような重量のモノを所有したことにより家族が骨折することになってしまいました。
まとめ
モノを手放すときに譲渡するという手段は有効です。
しかし、家族に手放すことを話してしまったり、欲しいと思っていない人に譲渡することは時に相手の負担になったり、生活満足度を下げてしまいます。
譲渡するときは客観的にできるように業者を通じて行うか、知り合いに譲渡する場合は本当に欲しいと思っているか、扱う能力があるかを見極めて行うことが大事です。
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