- 大阪在住アラフィフ女性
- 公認会計士歴20数年、がん患者歴約10年
- ミニマリストを目指して1年ほど経ちました
- ミニマル思考、ミニマル生活でストレスフリーになったせいか、がんの進行も緩やかに
- 2021年末ブログデビューしました。
ツイッターも始めました
今日は人気インスタグラマーエヌケンさんの『捨てればいいってもんじゃない』を読んでみました。
エヌケンさんは24歳のインスタグラマーです。
すっきりしたおしゃれな部屋にいくつかのドライフラワーを効果的に配置したシンプルだけれど殺風景ではない家に住まれています。
このお部屋が本当に素敵なので、ぜひエヌケンさんのインスタグラムを見てみてください!
ご自身のことは「シンプリスト」と称されていますが、私は広義のミニマリストとしてとらえています。
(ミニマリストのとらえ方については既出記事をご参照ください。)
私はエヌケンさんについては本が初見であり、インスタを見たことがありませんでした。
インスタフォロワー数が20万人を超え、その考え方に共感する方が多いようです。
半面、本のレビューを見ると、インスタのファンの方以外には本の内容はあまり刺さらないようでした。
本の内容
本のタイトル『捨てればいいってもんじゃない』という意味は
「捨て」だけではなく「+α」が必要だよね。
と解釈しています。
つまり、シンプリストであってもまずは「捨て」が必要になります。
そして、エヌケンさんは「+α」を会社に例えて、
「営業成績は今ひとつでも、人をまとめることに長けていたり、その人がいると職場の雰囲気が良くなるという人は、総合的に見れば会社全体の利益に貢献しているので必要な人材です。」
とされています。(著書P51 L4)
これがある会社にとっての「+α」です。
ただし、会社によっては「雰囲気なんてどうでもいい、利益が最優先だ!」という社長さんもいるので、そういう会社にとっては無駄な人ということになります。
つまり理想の会社にするためには、自分の会社にとっては何が必要か(雰囲気か、人間関係か、利益か)を見極めることが必要です。
その見極めを行う際に大事なことは「自分軸」だということです。
具体的な本の構成は、本の目次が無料の試し読みで公開されているので、それに沿って紹介します。
- シンプルな捨て方
- シンプルな「もの」との付き合い方
- シンプルな暮らし方
- シンプルな思考と問題解決力
- シンプルで幸せな生き方とこれから
このうち、CHAPTER1が上記でいうところの「捨て」の紹介です。
この部分の内容がかなり分厚く書かれており、かつ既存ミニマリストの著作等と被る部分が多いため、「+α」を目指す人にとって、この本が物足りなく感じる原因になっています。
ですが、これから「捨て」を実践する人にとっては、かなりまとまったミニマリズム実践初級という感じです。
CHAPTER2、CHAPTER3ではエヌケンさん流の「自分軸」に沿って大事にしているものやことを紹介されています。
特にCHAPTER2では「ほかの人はこれがいいと言っているけれども、自分に照らしたら合わない」など、取捨選択の過程が記されています。
CHAPTER4はやや唐突感のある内容になっています。
人間関係や問題解決力の話がされています。
シンプルに考えようということなのだとは思いますが、ほかの章との関連が不明でした。
色々な自己啓発本のつまみ食いのような印象を受けました。
CHAPTER5は捨てることやシンプル化することによって得られたことをまとめらています。
感想
CHAPTER4以外は内容的にはしっくりくる本でした。
「+α」部分については他のミニマリストが「ときめき」(こんまりさん)や「強調」(ミニマリストしぶさん)ということばで表すようなその人にとってのこだわりであり、その「+α」までそぎ落とす必要がないということかと思います。
個々の理論は既出の内容でしたが、その理論を実践しつづけることが本当に素敵な生活を達成するために大事なことであり、そして、実践し続けるためには確固たる「自分軸」を持つことが大事なのだと改めて確認できた本でした。
また、インスタグラムも楽しみに見させていただきます!
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