目標は幸せになること!『減らす技術』(レオ・バボータ)を読んで初心にかえる

この記事を書いた人
ハリー
  • 大阪在住アラフィフ女性
  • 公認会計士歴20数年、がん患者歴約10年
  • ミニマリストを目指して1年ほど経ちました
  • ミニマル思考、ミニマル生活でストレスフリーになったせいか、がんの進行も緩やかに
  • 2021年末ブログデビューしました。

ツイッターも始めました

@gogohurry-go

人生の目標に照らして仕事を辞めて丸2年。

だんだんと目標を達成するための手段が目標化して、忙しくなりすぎてしまいました。

ハリー

そんな時に出会ったのがレオ・バボータ著『減らす技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

この本には、やることに追われる状況を改善する方法だけでなく、それを継続するための簡単で具体的なツールが紹介されています。

まずは本書の内容をご紹介します。

うさぎ先輩

この本はこんな人にお勧めです。

  • 自分の裁量で自分を管理できる人、しないといけない人
  • 人生を変えようと行動を起こしたものの、やることに追われて目標を見失いかけている人
  • 目標を設定したもののいつのまにか手段が目標になってしまっている人

さらに、本書にそって実際に 私自身の 「人生のゴール」 と「毎日の最も重要な仕事」を決めて実践してみました。

本書を読んで、人生のゴールを達成してみませんか。

目次

書籍の紹介

まずは書籍について簡単に紹介します。

あらすじ

本書の基本は人生をシンプルにする2つのステップです。

ステップ1 大切なことを見極める
ステップ2 それ以外のものを取り除く

『減らす技術』新装版 「はじめに」より引用

この考え方に基づいて、前半部分では減らすための6つの原則、つまり、

やることを制限し、
本質に迫ることだけを選び、
シンプルにし、
それに集中し、
習慣化する。
そしてそれらを小さく始める

という考え方を示しています。

また、後半部分では前半で述べられた6つの原則を応用して、

人生における様々な場面、

例えば、ゴール設定、プロジェクト管理、時間管理、健康管理など、

について対処するための具体的な方法を記載しています。

具体的で進めやすい

前半の6つの原則のうち最も大事なのは最初の2つの原則、

原則1 制限する 

原則2 本質に迫ることだけを選ぶ

『減らす技術』新装版 「パート1」より引用

とされており、まさにミニマリズムの考え方です。

いぬ

エッセンシャル思考など、他の人気の本でも同様の考え方が紹介されています。

しかし、私たちはことを進めていく中で、ついつい最初に定めた目的や大事なことを忘れてしまいがちです。

この本ではやるべきことを毎日見直すことを勧めています。

具体的には、最初に見極めた原則2「本質に迫ること」を、毎日の重要な3つのタスクに落とし込み、それ以外はやらないと決めるというものです。

しかも、タスクに落とし込むためのシンプルな質問が9つ用意されています。

毎日、9つの質問を常に自分に問いかけながら簡単なタスクを3つこなすだけで、人生の目標から逸れない毎日が送れます。

本書が向いている人

この本は作家である著者が実践したことを記載しており、内容がちょっと極端です。

例えば、

アポイントをスケジュールに入れない

などです。

アポイントをスケジュールに入れないとは、

「会いたい人は会いたい時間に連絡してくれ、時間が空いていたら会おう」ということです。

いぬ

営業マンや会社員がその姿勢で仕事をしたらとんでもないことになります。

サラリーマンでも周囲の理解を得て仕事の仕方を見直すことができます。

しかし、自分の裁量で自分を管理できる人、しないといけない人にこそ読んでほしい本だと思いました。

例えば、やりたいことがあって独立した人などです。

せっかくやると決めたのだから徹底的に目標達成を目指しましょう。

ハリー

生き方を見直すと決めて独立した私にとっては
何のために独立したのかを見定めて常に見直すことが本当に重要だと思いました。

この本が私に合ってると思った理由

この本が私に合っていると思った理由を2点説明します。

私の状況~ガンとともに生きる

私の場合は、忙しく仕事をした挙句にガンになった反省から、無理せず生きることが最大の目標です。

それができる環境を作るために仕事を辞めて独立しました。

ハリー

作家ほどではありませんが、自分で仕事を調整できます

当初は仕事の繁忙期は土日や夜に時間が空いてもプライベートの予定を入れない、などノンビリ生きるためのルールを作っていました。

なのに、のど元過ぎれば熱さを忘れるではありませんが、

つい、病気になる以前の自分の意識、つまり、できるだけ能力を高めようとか、できるだけ上を目指そう、という意識が湧いてきてしまいます。

ハリー

勉強のために人と会ったりノルマを決めて作業をすることで、

余裕をもって本業に当たったり、ノンビリと過ごすことができなくなってきました。

うさぎ先輩

日々のタスクを消化することは本当の目的に反する結果になりました

ブログをうまく書いたり、いろいろな人に見てもらうことは私の新たな夢ですが、それは、無理せず生きるという大事な目標が達成できて初めて目指すべき夢です。

くま

そんな甘い考えでは夢はかなえられない

というご意見もあるかもしれませんが、もしそうだとしても優先順位的に仕方のないことでしょう。

うさぎ先輩

死ぬ気になれば何でもできる、と言いますが、本当に死んだら意味がありません

ハリー

健康最重要ノンビリ生活を標ぼうしつつ新たな夢に挑戦するためにも、本書のステップが役に立つと思いました。

私の性格~目標達成に打ち込んでしまう

この本の内容が良いと思った理由の2つ目は私の性格によるものです。

私は目標を定めるとそれ以外のことが考えられなくなりますが、その性質が人より極端に強いです。

また、頑固者なので、一度決めたら変えられません。

そのおかげで仕事が成功したという面もあります。

しかし、諸刃の剣であり、健康面では、ストレスで衝動買いや情緒不安定、難聴になったりした挙句にガンになりました。

ハリー

私のように一度アクセルがかかったら止められない人には
行動を見直すための何らかのブレーキが必要です。

うさぎ先輩

そのためには自分を客観視することが有効です。
本書の9つの質問は自分を客観視するのに便利なツールです。

本書にしたがって「人生のゴール」と「毎日の最も重要な仕事」を決めてみる

人生のゴールを決める

私がこの本の中で最も気に入っている「本質に迫ること」を見極める9つの質問は以下の通りです。

1.どんなことに価値を感じているのだろう?

2.どんなゴールを目指しているのだろう?

3.心から好きなものはなんだろう?

4.何が大切なことだろう?

5.もっともインパクトが大きいことはどれだろう?

6.長期的にインパクトがあることはどれだろう?

7.それは「必要なもの」?それとも「欲しいもの」?

8.「本質に迫ること」ではないことはなんだろう?

9.まだ減らせることはないだろうか?

『減らす技術』新装版 「減らす原則2 本質に迫ることだけを選ぶ」 の表題より引用
ハリー

いろいろな場面でこの質問を問いかけるだけで、
横道にそれることを防止できます

まず、「本質に迫ること」を見極める9つの質問に照らして、人生のゴールを見極めます。

私の人生のゴールは以下の3つです。

  1. 社会的寿命と生命的寿命が両立する期間を最大化する(健康寿命に近い考え方)
    • 社会的寿命とは、働くことで社会に参加できる状態でいることです。
      治療を優先しすぎて副作用が強くなったり治療費がかさんだりすると、
      仕事でベストを尽くせなかったり、治療費を払うためだけに働くことになります。
    • 生命的寿命とは、ガン治療などをおこない、すこしでも長く生きることです。
      働くことで出世や事業の成功を優先すると、体を壊したり、楽しく生活ができなくなります。

      社会的寿命と生命的寿命との両方がそろう状態を最も長くしたいです。
  2. 死ぬまでの生活費や治療費を自分で工面する
    私は独身で他に経済的に頼れる人もいません。
    できれば、治療費や老後資金を自分で賄いたいです。
  3. 自分が気持ちいいと思う時間を楽しむ
    おいしいものを食べながらお酒を飲んだりマッサージを受けたり、心や体が気持ちいいと思うことが好きです。

客観的に見ると寂しく見えるかもしれません。

しかし、一人の時間が何より大切な私にとっては、みんなでワイワイしたり、家族を持つことよりも大事なものがあります。

9つの質問に照らして、他人の思惑は切り捨てます。

これまで達成してきた地位や目指していたキャリア目標なども切り捨てます。

うさぎ先輩

大事なことは人それぞれです

毎日の最も重要な仕事(MIT)を決める

次に、毎日の最も重要な仕事(MOST IMPORTANT TASK)=MITを決めます。

ハリー

この時も9つの質問を念頭に置いて考えます

例えば仕事があった昨日だったら

  • 朝、ラジオ体操をする 
  • 仕事をする  
  • 食事は12時~20時しかとらない (16時間断食)

仕事がない今日ならば

  • 朝、ラジオ体操をする
  • ブログを書く
  • 食事は11時~19時しかとらない(16時間断食)

仕事がない別の日に友達と約束をしているとすると

  • 朝ラジオ体操をする
  • 友達と夜ご飯に行く(19時~22時予定)→次の日の食事は14時~19時(16時間断食)
  • 友達へのプレゼントを買う

MITは少なくとも1つは人生のゴールに関連したものにする必要があります。

そして、それ以外のタスク、例えばメールやSNSを見るなどはすべてが終わった後にまとめて片づけます(バッチ処理)。

仕事の帰りにご飯に誘われても、19時過ぎてしまうので行きません。

昨日税務署から修正するように電話がかかってきましたが、今日のブログを書き上げるまで修正しません。
(ちょっと気にかかっているので、いつもならば休憩がてらやってしまいます)

朝、これを決めておくと、一日ほかに気をそらさずに決めたことを完遂することができます。

逆にやりすぎてしんどくなることもありません。

ラジオ体操などは当たり前に習慣化できれば外します。

私は運動嫌いなので、当面はMITとします。

ハリー

緩すぎる目標ですが、私の人生のゴールから見ると合理的です

1か月やってみた

始めて1か月ほど経ちます。

ハリー

今のところ、目的に従って快適に生活することができています。

例えば、自分より忙しい人と会う機会など、

ちょっと立て込んでいたり、体調が悪くても相手の都合に合わせていました。

しかし、自分は自由な時間を作るためにこの状況を選択し、相手は別の選択をしているだけだ、と考えられるようになりました。

また、自由に生きるという初心に立ち返って、家を手放して好きな場所を選んで住むことを考えています。

ハリー

これからどこにどう住もう。2拠点もいいな。

仕事がないときに、ノンビリできる環境づくりを目指します。

まとめ

レオ・バボータ著『減らす技術』はミニマリズムの思想にもとづき物事を達成するための簡単で具体的な方法が記載されています。

本書にそって 「人生のゴール」「毎日の最も重要な仕事」を決めて実践するだけです。

この本はこんな人にお勧めです。

  • 自分の裁量で自分を管理できる人、しないといけない人
  • 人生を変えようと行動を起こしたものの、やることに追われて目標を見失いかけている人
  • 目標を設定したもののいつのまにか手段が目標になってしまっている人

一緒に「人生のゴール」を達成しましょう。

ハリー

私も初心を忘れそうになったらまた読み返します

ブログ村に参加しています。よろしくお願いします。

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