今日はミニマリストTakeruさんの書籍「月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活」を紹介します。
この本に興味のある方の参考になれば幸いです。
- 大阪在住アラフィフ女性
- 公認会計士歴20数年、がん患者歴約10年
- ミニマリストを目指して1年ほど経ちました
- ミニマル思考、ミニマル生活でストレスフリーになったせいか、がんの進行も緩やかに
- 2021年末ブログデビューしました。
ツイッターも始めました
ミニマリストTakeruとは?
ミニマリストTakeruさんはYouTubeの登録者数がこの書籍が出た時には5万人を超えるユーチューバーで、書籍も2冊出されています。
全国各地のミニマリストを取材して紹介する活動を行っています。
この書籍は ミニマリストTakeruさん の最初の著書です。
私は ミニマリストTakeruさん のコラボ動画をきっかけに素敵なミニマリストさんたちに出会えたから、
以前から読んでみたいと思っていました。
ミニマリストには先天的ミニマリストと後天的ミニマリストがいると思います。
ミニマリストTakeruさん は病気(潰瘍性大腸炎)や恋人との別れがきっかけでミニマリストになった後天的ミニマリストであり、そこを目指す私としても興味がありました。
では、読んでみましょう
『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』の内容と感想
著者はこの本のプロローグにおいて、
建築家ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉「Less is more(より少ないことはより豊かなこと)」を挙げ、
この本のテーマを「『減らすこと』よりもむしろ『豊かに生きること』」であるとしています。
目次は以下の通りです。
全199ページとかなりボリュームがあります。
プロローグ 人生どん底で見つけた光、それがミニマリズム
『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』目次
第1章 汚部屋を片付けて、身軽な人生に
第2章 モノを手放し自分らしく生きる
第3章 ストレスを減らす暮らし方
第4章 その人づきあいやめませんか?
第5章 大切なお金の問題を考えよう
エピローグ 大好きなことに集中するために生きよう
共感した点
たとえば第2章のセクション02「あなたにとって大切な3つのモノ」として
お金を生み出してくれるモノ
『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』第2章 02
時間を生み出してくれるモノ
ポジティブな気分にしてくれるモノ
を挙げています。
これは私が先日クローゼットを片づけた際に「一軍」としてあげたもの(必要なもの、大好きなもの、差別化のないものなど、迷う余地がなく残すもの)と通じる考え方です。
必要なものとして「スーツ」を例にあげましたが、これがミニマリストTakeruさんは「お金を生み出してくれるモノ」にあたりますし、大好きなものが「ポジティブな気分にしてくれるモノ」にあたります。
ここで、ミニマリストの語源である英語の「minimal(ミニマル)」について見てみましょう。
似たような単語で「minimam(ミニマム)」があります。
- 「ミニマム」 (minimum): 最小単位、最低限、最少量。
- 「ミニマル」 (minimal): なんとか充分な量、可能な限り少ない量。
と定義されるそうです。ネイティブスピーカーのニュアンスでは、
「ミニマム」 (minimum)は法律に違反しないレベルのギリギリ
という感じなのに対して
「ミニマル」 (minimal)は可能な限り少ない
という感じがあるそうです。
可能な(足りる)水準は人それぞれ。
その人が足りると思うギリギリまでものをへらす
というのがミニマリストの語源のようです。
ミニマリストTakeruさんの いう 「あなたにとって大切な3つのモノ」とは「ミニマル」 (minimal)から「ミニマム」 (minimum) を引いたものであり、ここをどう定義するかがそれぞれのミニマリストさんの個性につながります。
プロローグで挙げられた 「Less is more(より少ないことはより豊かなこと)」 に通じる部分です。
ミニマリストTakeruさんの動画を見て学んできた私には、すんなり理解できました。
しかも、親族の遺品整理をされていたり、たくさんのミニマリストさんとコラボをしただけあって、かなり盛りだくさんな内容になっています。
書評で批判が多い部分
後半に行くに従い、本の題名のなかの『月10万円で』の部分にフォーカスが当てられていき、第5章では「月10万円稼ぐ方法」になっています。
第5章のそれぞれのセクションの末尾には「お金を増やす方法」「お金の回し方」「お金が増える」の言葉が並びます。
この部分が書評では評判がよくないようです。
例えば、7番目のセクション「好きなことを仕事にする5ステップ」を見てみます
好きなことを仕事にする5ステップ
『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』第5章 07
好きなことややりたいことを明確化する
好きなことのリサーチ
お客様をどう幸せにするか明確化する
好きな仕事で生計をたてるために時間とお金をつかう
嫌な仕事をへらす
となっており、ミニマリストTakeruさんが好きな「仕事」にフォーカスするための「方法論」になっています。
新たに仕事を始めるときや、既存の仕事がうまくいかないときに役に立つ内容になっています。
ミニマリストTakeruさんにとっての「ミニマル」 (minimal)が「好きな仕事」をすることだったのでしょう。
それゆえに仕事やお金について詳しく述べられているのだと思いますが、なかには
私の 「ミニマル」(minimal) はそれじゃない!
本の題名に『ミニマリスト生活』とあるけど、『職業=ミニマリスト』じゃないの?
起業成功談?
と感じた人がいたようです。
Takeruさんも今はセーブされていますが、この頃は仕事にフォーカスしていたみたいです。
なので、好きな仕事のことを書きたかったのかもしれません。
好きなことを突き詰めてやる、という姿勢はミニマリストっぽいですけどね。
まとめ
ミニマリストTakeruさんは後天的ミニマリストです。
そのため、
- 本の前半部分は片づけと大事なものを見極める重要性
- 本の後半部分は自身の体験談としての起業など
が書かれています。
ミニマリストになって生活コストを落とし、そのうえで、自分の好きな仕事を探したい人に向いている本と言えます。
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