ミニマリストとは、一般的には持ち物を最小限に減らして暮らす人のことを指すと言われています。
しかし、一口にミニマリストといっても明確な定義はなく、いろいろな方がいらっしゃいます。
また、もともと物が少ない『先天的ミニマリスト』もいれば、何らかのきっかけでミニマリストになった『後天的ミニマリスト』もいます。
そもそもミニマリストとはどういう人でしょうか?
- 大阪在住アラフィフ女性
- 公認会計士歴20数年、がん患者歴約10年
- ミニマリストを目指して1年ほど経ちました
- ミニマル思考、ミニマル生活でストレスフリーになったせいか、がんの進行も緩やかに
- 2021年末ブログデビューしました。
ツイッターも始めました
ミニマリストの語源
ミニマリストという言葉は、日本では2015年の新語・流行語大賞にノミネートされましたが、アメリカでは1930年代にミニマリズムという言葉が生まれました。
「1936年、政治経済学者リチャード・グレッグ(アメリカ)が*ボランタリー・シンプリシティを『外見はシンプルで、内面は豊かに暮らす方法である』と説明し、提唱したのが始まりです(Elgin and Mitchell, 1977)。その後、あまり研究は広がらなかったものの、1981年に消費者行動を研究している学者のレオナルド・バートン(アメリカ)がカリフォルニア州に住む主婦812人に対して消費に関するアンケート調査を行ったことで、再び研究が進みました」(大平教授)
https://www.cuc.ac.jp/om_miraitimes/special/u0h4tu0000002ad3.html
*ボランタリー・シンプリシティ=自発的質素
ミニマリストの語源である英語の「minimal(ミニマル)」について見てみましょう。
似たような単語で「minimam(ミニマム)」があります。
- 「ミニマム」 (minimum): 最小単位、最低限、最少量。
- 「ミニマル」 (minimal): なんとか充分な量、可能な限り少ない量。
ネイティブスピーカーのニュアンスでは、
「ミニマム」 (minimum)は法律に違反しないレベルのギリギリ
「ミニマル」 (minimal)は可能な限り少ない
というニュアンスがあるそうです。
物を減らすといっても最低限度の生活をするギリギリまで減らすというわけではないということですね
どこまで減らすかは人それぞれです。
それは人生において大事に思うことが人により異なるからです。
そして、実はそれがミニマリストになるメリットと大きく関係してきます。
少し横道にそれますが、ここでミニマリストになることのメリットについてご紹介します。
ミニマリストのメリット
一般的に言われるメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 掃除が楽
-
部屋にモノがないと掃除をする際にモノをどかせる必要がなくなります。
置物に積もったホコリを払うモップなども必要なくなります。
ワイパーで家じゅうをサッと拭くことができれば、掃除もすぐに終わります。
- 節約になる
-
モノを持たないようにと心がけると買い物に対するハードルが上がります。
吟味して買い物をするので衝動買いが無くなりますし、買うものに愛着がわきます。
愛着のわいたモノは長く使うのでさらに節約になります。
- 探し物が減る
-
モノが多いと重なったり埋もれたりしてしまい、必要なモノがすぐに取り出せなくなります。
逆に、何もない机や棚に、必要なモノだけが置かれていると、探す必要が無くなります。
- 選択肢が減る
-
朝の支度をするときに、服が多いとどれを着ていこうか、組み合わせはどれにしようかと迷います。
さらに、バッグはどれを持とう、靴はどれが合うか、とモノの数によって組み合わせは増えていきます。
学生の時は決まった制服に決まった靴、決まった色の靴下に学校指定のカバン、と迷う余地がありませんでした。
ギリギリまで寝ていることができました。
- 物の管理コストが減る
-
たくさんのスーツやコートを持っている時は季節ごとに大量の服をクリーニング屋に持っていっていました。
また、クローゼットもパンパンで、除湿剤を大量に置かないと服がカビてしまいました。
保管するにも場所を取りますし、追加で洋服掛けやハンガーを買わないといけません。
さらに、読まない本や使わないカバンが部屋の面積を取り、居心地の悪い部屋が出来上がります。
物が少ないとそれらの手間が無くなり、部屋も広く使うことができます。
場合によっては家賃の安い部屋に引っ越すことができます。
ただし、上記メリットはすべての人が感じるものではありません。
- 物が多いほうが物質的な豊かさを感じて落ち着く人
- 収集癖がある人
- 将来にお金を残すよりも今を楽しく生きることに重要性を感じる人
- 四季折々の行事や伝統芸能を大事にし、そのための道具をそろえる人
- 片づけることが大きなストレスに感じる人
これらの人々は、そうでない人よりもミニマリストに向いていない可能性があります。
メリットによって異なる類型
ミニマリストとは
物(など)が少ないことに、より多くのメリットを感じ、そのメリットを突き詰めた人
と言えます。
そして、どのメリットにフォーカスするかによってもミニマリストの種類が異なります
そして、そのメリットを得られる限りにおいて、またはそれ以上のメリットがある場合において、
必要最小限より多くの物を持ちます。
それが、時短家電だったり、こだわりの装飾だったり、人によって様々です。
ミニマリストの類型については別途紹介しているので、併せてごらんください。
まとめ
ミニマリストとは、物を持たないことにメリットを感じて生活する人のことです。
ミニマリストのメリットには、節約、時短、工数削減などがありますが、
どのメリットを最重視するかによって一口にミニマリストとはいってもその性質が異なります。
何を大事にするかは人それぞれ。
誰かの真似をしてやみくもに減らすことが必ずしも幸せになるとは限りません。
自分の価値観に照らして物を減らして、幸せなミニマリストを目指しましょう。
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